今回は留学準備において大事なこと、そして留学準備で必要なことを書きたいと思います。(主に、こうすれば良かったなぁという私の後悔が多いです笑)
2回に分けてお話します。今回は教授選びと語学について。
以前の記事では、留学のメリット・デメリットについても述べていますので、留学するか悩んでいる方の参考になればと思います。
→ 【10の留学のメリット】 / 【10の留学のデメリット】
そして基本的にこの記事は、ドイツへの長期音楽留学を前提に書いておりますので、全ての方に当てはまるわけではないことを申し上げておきます。
留学のきっかけ
さて、私が留学に興味を持ち始めた時。大学4年生の初夏でした。
のちに私のベルリン留学時代の師匠でもある、オラフ・オット氏(ベルリンフィル首席トロンボーン奏者)が東京芸大の招聘教授として1ヶ月間来た時のこと。
めちゃうま!!!こんなすごい人に長期間習ってみたいなあ、留学したいなあ!!!!!!!
、、、、でも一体何から手をつけたらいいんだろう、本当に自分留学できるの🙄?って感じでした。
その後は本当に右も左もわからなくて、手当たり次第情報を集めて、とりあえずなんとか準備してドイツへ、、、、🛫🇩🇪
そこからは言葉も全然わからないし、様々な手続きやら契約やらでバタバタ😅。。。
結局半年間はドイツで語学や受験の準備をしました。
しかし今思えば、ちゃんと事前に準備していたり、情報があれば、もっと良い選択肢もあったと思います。まあ、周り道やトラブルがあるからこそ成長できることもあるけど、、、
なるべく避けたいですよね。
というわけで、これから留学される方のために、留学に必要な準備について書いてみたいと思います。
では、いってみましょう!
留学準備で大事なこと
あれこれ具体的に準備することを述べる前に、まずは私が思う「留学準備にあたって大事なこと」を3つお伝えしたいと思います。
- 準備は早ければ早いほど良い。思い立った時に行動を始めるべし
- 可能な限りたくさん&正確な情報を集める
- 明確な留学動機
この3つが揃っていれば、割とスムーズに物事が進みやすいと思います!
いつ留学した方がいいのか?という質問に対しては、私は「思い立った時、興味を持った時」と思っています。興味があるなら、留学は遅いよりは早い方が良いのではないでしょうか。(年齢的にもチャンスは若い方が多いのは事実)
情報は非常に大事です。 できるだけ多く情報を集めると選択肢が広がって、後悔もなくて良いです。 そして、その情報が古いものじゃないか、間違ったものじゃないか精査することも大事です。(特に今はコロナ禍の中で既存の情報も変わってたりするので)
留学に対して目的がはっきりしていると、何事もスムーズに進みやすいし、目標にできるだけ早く到達しやすいです。 それに物事がうまくいかないことも多いので、目的がはっきりしてる方が精神的にも強く保てます。
逆にこの3つが欠けていれば、準備がうまく進まないかなぁと思います!
留学準備
というわけで、つらつら偉そうに注意事項を述べましたが、、、
私も準備とかいつも遅いので、物事が後手後手に回ることが多いです。。
では、どのようなことを準備すればいいのか。
とりあえず思いつく限り箇条書きで書きますので、参考にしてみてください。
- 先生選び
- 語学
- 入試
- 家・練習場所
- ビザ、各種手続き
- パスポート
- 旅行保険
- 航空券
順番が前後しますが、6〜8に関しては渡航する前に日本で必ずやるべきことです。日本語で全て手続きができますし、特に難しいことではないと思うので、今回は省略いたします。
これ以外にも携帯の契約とかインターネットの契約とか色々ありますが、これがないと留学できない!というものでもないので、今回こちらも省略します。
逆に1〜5は、渡航してからでもできることですが、できれば日本にいるうちに、ある程度知っておいた方が良かったり準備しておいた方が良いことです。そしてかなり苦戦しやすいことでもありますので、今回はこちらの詳細を述べます。
先ほども申し上げましたが、私はドイツに飛んでから半年は、現地で語学学校に通いながら上記の受験準備をしました。
しかし、日本で準備してから来る人もたくさんいますので、現地で受験準備を絶対にしなければいけないわけではありませんのでご安心を。。
先生選び
絶対この先生に師事したい!と決まっていたらいいのですが、複数の選択肢があったり、まだなんとなくしか考えていないのなら、先生選びは大事なことですよね。
というか、そもそも留学の動機は基本的にここに依存することが多いと思います。単に外国に住みたいとかなら別ですが、、、。
私の場合は先ほどお話しした通り、オラフさんに習いたかったので初めは選択肢は一択でした。
が、ドイツにいるうちに、ドイツには他にもいろんな先生がいることがわかり、結局色々な先生のところにレッスンを受けに行きました。
主に先生選びでやることとしては、
- 興味のある先生が講師のマスタークラスに参加する
- 教授のところに直接レッスンを受けに行く(Vorspiel)
- 既に留学している人の話を聞く(例えばどんな先生が良いかとか、どのクラスから優秀な生徒が出ているかとか)
だいたいはこんな感じだと思います。
フォアシュピール Vorspiel
私の場合は、留学前に事前にヨーロッパまで行って、実際に先生や学生とかと会ってレッスンを受けたり、その場所の大学生活や都市の状況などを聞いたりしました。
ドイツでは留学生に限らずドイツ人も、入試前に先生の前でVorspielをすることが多いです。
Vorspielとは入試の前に、大学教授とメールや電話でコンタクトを取って、事前にレッスンを受けて顔合わせをすることを指します。もちろん絶対しないと受からないというわけでもないですが、やる人が多いです。
理由としては、受験者の立場から言うと「教授がどんなレッスンをするのか知る」ため。教授側からすれば、「入試だけの演奏ではなく、その受験者の実力や人間性を事前に多角的に知ることができる」と言うことが挙げられると思います。
したがって、入試の前はあちこちに出向いて、そこの大学の教授のレッスンを受けたりして、どこの大学を受けるか考えたりします。
ちなみに聞いた話では、フランスではそういう事はほとんど無いそうです。当然ですが、国が違えば制度や考え方も違うんですね!
語学
留学において1番のハードルは語学ではないでしょうか?
英語ならまだしも、全く未知の言語を勉強するとなると大変だと思います。
まずは、新しい語学を学習する手段について。
以下の4つが主な学習方法ではないでしょうか。
- 語学学校(日本もしくは現地)
- オンライン学習
- タンデム(詳細は後述します)
- 独学、ウェブサイト、アプリなど
語学学校
私はもともと日本の大学で第二外国語はドイツ語を履修していたので、簡単な文法とアルファベットの読み方ぐらいまではわかっていました。(実際授業で扱っていた内容はもっと高度でしたが、不勉強だったもので、、、笑)
留学前には、たしか半年ほど日本の語学学校に通いました。
本当は大学で勉強したであろう文法や単語を、自分の不勉強に後悔しながら復習しました笑
これは私の考えですが、
フランス語やドイツ語など全く勉強してこなかった言語を勉強しないといけない場合、私の場合のように簡単な会話ができる程度まで、日本の語学学校とかで勉強しても良いかもしれません。
というのも現地の語学学校。初歩レベルの授業は英語で行われることが多いですが、段々と学んでいる言語で授業が進みますので、やはりある程度予備知識は必要かと思います。(つまりドイツ語文法をドイツ語で解説されることになるので、ある程度理解力が必要)
ただ、結構日本の語学学校は良いお値段します笑
その代わり
日本語でのドイツ語解説を受けられる
留学情報とかが手に入りやすい
留学する際に提出するドイツ語文書の添削、翻訳サービスとかあったりする
という利点もあるので、行ってみて全く損はないと思います。
したがって、ある程度まで知識を得たらあとは思い切って現地へ飛び、現地の語学学校で勉強してみても良いかもしれません。
覚えた単語とかをすぐに日常で使えるので、当然日本にいるよりも、すぐに上達します。
一応私が現地で通った語学学校を順番に載せておきますので、興味のある方は見てみて下さい。簡単に感想も書いておきます。
良:学校きれい、ロケーションが良い
悪:学費高い、先生が微妙で学級崩壊してた(でも上の写真の先生はすごくよかった)
生徒の年齢は基本的に若い人多い、短期の語学留学や留学準備の人多かった。雰囲気ゆるめ。
良:学費安い(当時たぶんベルリンで最安値?)、先生親切、クラスメイトみんな仲良い
悪:ロケーションの治安あんまり良くない、先生のドイツ語が訛ってた
学費が安いので生徒の質、国籍、年齢は様々。
良:学費は中間ぐらい、生徒、先生の質高い、ドイツのいろんな都市にある大手の学校
悪:特になし
生徒も先生もレベル高くて、けっこうみんなちゃんと勉強する。
補足ですが、語学学校は一応自分で調べた方が良いです。
私は最初のベルリンでの語学学校は日本の語学学校の紹介でした。
もちろん日本の語学学校のお墨付きだったので安心ではあったのですが、後になって自分で調べて通った語学学校の方が、個人的には自分に合っていたし、学費もだいぶ安かったです。
ただ、今まで話した現地の語学学校の内容は、私のように受験準備や語学準備を事前に現地でする事を前提にしてます。
日本から直接受験しに行く方は別です。
その場合は、日本で勉強して日本で語学試験を受けることになると思います。(次の記事で詳細を述べますが、受験時や入学時に語学資格の証明が必要な事がほとんどです)
オンライン学習
私は活用したことはないのですが、オンライン学習という手段もあります。
直接語学学校に行かなくても、家にいながら授業を受けれたり会話ができるので気軽に勉強できるかもしれません。値段も見る限り、語学学校よりも安価な気がします。
オンライン学習ができるところは色々あると思うのですが、私は一つしか知らないので、もし興味あればリンク貼っておきますので、見てみて下さい。
Vollmond https://vollmond.online/vollmond-deutsch-lesson/
タンデム
あと語学を勉強する上でタンデムという方法があります。
日本ではあまり馴染みのない言葉ですが、要は日本語を勉強したい現地出身のネイティブと直接会ったり、オンライン通話での会話を通して、お互いの言語学習を助け合うというものです。
1時間の時間があるとすれば、30分ずつお互いの言語で会話したりします。もしくは何かわからない事があれば、お互いに質問しあって理解を深めたりします。
私も何人かとタンデムをやったんですが、、、、
相手が日本語をほとんど話せない方ばかりで挫折しました笑
上記の例で言うと、1時間ほぼずっとドイツ語の会話で終わってました。
え、ドイツ語を一方的に勉強できるチャンスじゃん!と思うかもしれませんが、もはやそれはタンデムでもなんでもない、ただ知らない人とのぎこちない会話になってしまって、、、、
あまり面白くありませんでした笑
したがって私の経験では、タンデムはお互いの言語能力がある程度あって、且つ能力やモチベーションが近い方がうまくいくと思っています。
タンデムのパートナーを見つける手段ですが、アプリだったり、ウェブ上の掲示板、Facebookの専用グループとかが挙げられます。
私はアプリは使ったことないのですが、話を聞く限りではほぼ出会い系アプリと化しているみたいなので、使用には注意が必要かもしれません。
ウェブの掲示板やFacebookの専用グループは見る限り、割と真面目にタンデムパートナーを探している人が多い印象ですので、注意しながら使ってみても良いと思います。
独学(本、ウェブサイト、アプリなど)
まず最初に、独学しようと思ったらまずは本を探すと思います。
日本語で解説してあるドイツ語教本は英語に比べると非常に少ないので、本の選択肢はあまりありません。したがって、気に入った教本が無い場合もあるかもしれません。
ただ、日本語で全部書いてますので、学習したての時などに良いかもです。
続いてウェブサイト。私はすごく使ってます。
こちらのDWというサイトに、ドイツ語学習者用のニュースサイトがあるのですが、そこが非常に学習に使えます。
音声もあって、ゆっくりバージョンとノーマル速度バージョンの二種類の読み上げ速度があるので、リスニングの勉強もできます。
ニュースの内容は割と高度なので、初心者向けではありませんが、初めのうちは聞き流し程度の活用でも良いかと思います。
あとApple製品を使っている方なら、ポッドキャストというアプリでもこちらのニュースの読み上げを聞く事ができますので、気軽にリスニング勉強ができると思います。
最後にアプリですが、いつでもどこでも気軽に勉強できるっていうのが利点だと思います。DuolingoやMemriseといった簡単な単語や文章をパパッと学べるアプリや、ドイツ語単語に特化したアプリ、ドイツ語全般を学べるアプリなど色々あります。
私も複数のアプリをダウンロードしてはいますが、
ほぼ使ってないです、、、。
私の場合は、アプリが気軽すぎるが故にすぐ飽きてしまって、集中して学習できないのと、なかなか内容を覚えられないので。。。
私の友人はDuolingoでオランダ語を毎日楽しく勉強してたので、向き不向きがあるのだと思います!
今回は以上です!
あくまでも私の経験とか見聞きしたことを元に書いておりますので、参考程度に見ていただければ幸いです。
そして、少しでも参考になるような情報がお伝えできてれば、嬉しいです。
残りの内容(入試、家探し、ビザ申請)は次回で全てお伝えしようと思います!
それでは!
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