このテーマも3回目ということで、最後になります。
いよいよ本題です。やっとかという感じですが、、、。
前回、前々回の内容は、
他の人からの影響で新しく楽器を買い、しばらく経つと結局はその楽器に満足できずに、再び買い直してしまう、、、
という私の過去の話を元に、購入の動機、精神的な原因やそれに伴う問題など色々と述べました。そして基本的には、新しい楽器の購入を勧めない内容だったと思います。
今回は実際に今の私が使用している楽器に出会った時の話をしながら、では逆にどのように楽器を選んだら良かったのか、私なりの考えを書こうと思います。
再度書きますが、特定の人物やメーカーを批判したり、または特定の楽器や楽器店を斡旋するような記事ではありませんので、予めご了承ください。
今の楽器を選んだ時の話
動機
今までは流行だったり、他人の意見に左右されて楽器を新しく買い替えるという事がほとんどでした。しかし、今の楽器を買う際の動機は、それまでとは明らかに違っていました。
まず自分自身で楽器との相性が合っていないと感じるようになりました。そして自分でなんとか、自分に合う楽器を見つけようと思っていました。
相性が合わないと感じ始めたきっかけ
きっかけは主に留学です。今の楽器は留学して一時帰国した際に買った物なのですが、留学が私には大きな影響を与えていました。
当時はベルリンに留学していたのですが、本当に色々な演奏会やオペラの公演へ行きました。
そしてドイツのオケで演奏の仕事をするようになったり、様々な国から来ているクラスメイトとの交流の中で、新しい発見があったり自分との比較ができて、徐々に自分の価値観や目指したい音というのが、なんとなく見えてきました。
そうするうちに、徐々に今の自分が持っている楽器との相性を自分自身で考えるようになっていきました。
もちろん必ず留学しないといけない、というわけではありません。ある一例と思っていただければ幸いです。(ちょっと特殊な例で申し訳ないです)
出会ったきっかけ
当時師事していた先生に相談したところ、トローヤいうドイツの楽器を貸して下さることになりました。
そして当初はそのトローヤの購入を考えていたのですが、自分にとっては操作性が難しく、本当に買おうか悩んでいました。
そこで日本に一時帰国した際、ふらっと某楽器店へ寄り、とりあえずどんな楽器があるか知識、情報だけでも手に入れて、トローヤとも比較しておこうと思って1人で試奏をし始めたのが、今の楽器を買ったきっかけになりました。
過程
私が今の楽器を選んだ時の過程は、以下の通りです。
- とある楽器店で、ほぼ全てのメーカーをとりあえず片っ端から全て試す
- その中で良さそう、自分に合ってそうなものをピックアップ
- そのメーカーの複数のモデルを試す
- 合うモデルをピックアップ
- 同じモデルで楽器が複数あれば、全部試す
- 1本に決める
- 別の都市の同じ楽器店にその楽器を送ってもらい、③〜⑥をもう一度する
- 結局、1回目の⑥で選んだ1本が良かった
- 購入
楽器店の方には大変お世話になりました、長い時間に渡りお手伝いをして頂き本当に感謝しております。⑦は完全に楽器店の方のご厚意です。おかげさまで納得して自分の楽器を選ぶことができました。
選んだ時にやって良かったこと
片っ端から全ての楽器を試す
自分に合う楽器が全くわからなかったので、とにかく色々なメーカーを試させて頂きました。
そうすると、吹いた時に「これは違う、、、」とか、「これ良い!」とか自分の好みが少しずつわかってきて、なんとなく方向性が決まってきました。楽器店の方には出したり、片付けたりさせるのですごく申し訳ないですが、おかげさまで納得いくまで楽器を選ぶことができました。
同じ楽器でも個体差がある
同じメーカーで同じモデルだったとしても、それぞれ大きな個体差があったりします。
例えば、音程が悪かったり、特定の音が鳴りにくかったりします。そして音色も違ったりするので、同じ楽器が複数ある場合でも、一つずつ試してみると良いかもしれません。
選定品
楽器よっては著名な奏者が選定している楽器があります。上記のように、同じ楽器でも個体差がありますので、選定品はその中でも「お墨付き」という事です。私が以前使っていた楽器も選定品でした。
ただ、選定品→高品質→絶対にコレ!というわけではなく、あくまでもその選定者にとって良い楽器なので、ある程度参考にしつつ、一応他の選定品でない楽器も試してみる事をお勧めします。
自分の楽器と比較する
当たり前の話ですが、自分の楽器との比較もしました。
普段慣れてしまっていて、あまり気付けていなかった自分の楽器の良さも、もしかしたら感じることができるかもしれません。
よく考えて、それでも私は選んだ楽器の方が良いと判断したので、納得して購入しました。
信用できる人と一緒に選びに行く
今までの記事で散々、楽器を選ぶ上での他人排除を述べてきましたが、やはり客観的に聴いてもらうか、もしくは吹いてもらえる人がいた方が良かったです。
もちろん自分が信頼を置いている方にお願いした方がいいと思います。私が今の楽器を選んだ時にも、たまたま信頼できる方がいらっしゃってて、色々とアドバイスも頂けたのでとても助かりました。
でも、できれば最初は自分1人である程度選んでから、聴いてもらった方が良いかもしれません。そっちの方が他の人に影響されず、ある程度自分で集中してしっかり考えをまとめながら選ぶことができるからです。あとは一緒に選んで頂く方の意見もあくまで参考ですので、自分が納得できるまで考えた方が良いかもです。
悩んだり、迷ったりするなら、やめる
楽器を買える日がその1日だけではないのなら、焦って無理に選ぶ必要はないのかなと思います。
地方に住んでて都市へ楽器を選びに行く時とか、「せっかく来たんだし、今日決めなきゃ、買わなきゃ!!」とか気合が入ってるかもしれません。私も地方に住んでたので、よーくわかります笑
ゆっくり納得するまで時間をかけたほうが、後々後悔しなくて済みます。「自分が納得できるものがなければ諦める」という選択肢も最初から考えておいた方が、選ぶ上で気持ちが楽だと思います。その日は諦めても、それは悪いことではないです!
、、、以上です!
少しでもこれから楽器を買う予定の方や、楽器選びで悩んでいる方の参考になれば嬉しいです!
それでは!
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